鵜原理想郷

『鵜原理想郷』は勝浦市内から鴨川より、葯2キロほどの所にあります。

太平洋の荒波に浸食されたリアス式海岸が続く明神岬一帯。
大正初期に、ここを別荘地とする計画があり、「理想郷」と呼ばれるようになった。

深い入江を覆うように木々や海岸性の植物が、紺碧の海に突き出た岬の先端まで茂り合っています。
静かな入り江の彼方に青い海が広がり、散策するには格好の景勝地です。

 

桜は3分咲きほど。
東京都内は満開とのことで、一週間程度遅いようでした。

 

遊歩道は綺麗に整備されていますが、アップダウンと出入りが激しく、
強靭な足でも走破には2時間は優に必要です。 

 

手弱女平(たおやめだいら)
手弱女とは「優しい女、しとやかな女」など、穏やかで優美な女性を指すとあります。

ここは鵜原理想郷にある代表的な景観の場所。
滑らかな質感の岩の背を進んだ先、鵜原海岸の南東に伸びた岬の展望地。
可愛らしいアーチ型の鐘台があり、ここは記念撮影に最適です。

 

ここからは、海中展望台とその先に、勝浦市内を見渡せます。

 

毛戸岬
岬の周囲は断崖絶壁
手弱女平とは反対に、荒々しい景観が望めます。

 

波の浸食で開いた小さな洞門があります。
理想郷版「青の洞門」


このあたりは約250万年前の地層だそうです。

地下では内房の富津市金谷に繋がり、それぞれが石切りの歴史を有していたというから、
房総半島の歴史的・地勢的な、壮大な連なりを感ぜずにはいられない。


途中に小さな入江があり、漁師さんが小屋の中で漁師網を編んでいました。